わんわん

宇宙一好きな恋人のこと

熱がさがった。

彼は今日は美容院に行ったみたい。また可愛くなっているのかなぁ。

 

2月から都立大でバイト生活がはじまる。週何回入れるのだろうか。シェフの、「調理師になるのではなくて料理人になれ」という言葉がずっと引っかかっていた。わたしは調理師免許が欲しい。ミシュランのシェフの元で働けるチャンスはこの先もうなさそう。ミシュランのシェフの元で働いているって言ったらきっとみんなだって認めてくれる。自分の自信にもなる。何ていったって、彼に美味しい料理が振る舞えるようになる。彼と出会ってから自分に自信がどんどんなくなっていくかんじがする。彼が完璧だからだ。外見も、言葉も、考え方もだいすきだ。不安で仕方がない。彼の親にお会いするまでにはちゃんとしたい。こういうことをしっかりちゃんとやっていますと言えるようになりたい。

だけど、わたしはシェフの元で働いて行けるのだろうか。調理師免許は取れるのだろうか。シェフの料理に対するお店に対する気持ちとわたしの料理にお店に対する気持ちは同じではない。分かりながらも続けられるのだろうか。彼に美味しいと言ってもらえる料理が作れたらいいんだ。資格が欲しいのは自分の強みが欲しいからなんだ。今になって内定ブルーというやつだ。バイトだけどね。気がついたら、体調を崩してから違うバイトを探している。彼に何て言おう。前にも保育園が決まっていたのに直前で辞めてしまった。これで2度目だ。呆れられるのだろうか。自分で一度決めたことなのに。今度こそはと思ったのに。自分がしたいことやどうなりたいかは決まっているのに、こわくて報告ができない。お店にも彼にも。優しい彼はきっと分かってくれる。そう分かっているけど...言い出せない...

 

1月がもう終わる。